12月22日(木) ベー・チェチョル テノールリサイタル

ベー・チェチョル テノールリサイタルのチラシ表

リポーターのおすすめコメント

とてもわかりやすくまとめられたチラシになっていましたので、そのチラシよりお伝えします。(リポーター 森山)

ベー・チェチョル テノールリサイタル piano 松崎充代

世界でただ一つの奇跡の歌声
人間の歌曲に必要な3つの神経全てを切断したべーさんが、再び声楽家として復帰したこと自体が、医学の常識では考えられない奇跡に違いありません。しかし、べーさんの演奏会が終わった後、その歌に触れた私たちの心が何かに癒されたように軽やかになっている。私はそのことこそが、べーさんの歌声の奇跡だと思います。 一色伸彦(京都大学名誉教授)

ベー・チェチョル テノールリサイタルのチラシ裏

「アジア史上、最高のテノール」と称され、ヨーロッパで活躍中の2005年、
甲状腺ガンで完全に声を失った・・・。
しかし、いま医学の常識を超え、奇跡的に復活を遂げた。
苦難を乗り越えた魂がうたう、愛と祈りに満ちた讃美の歌。

曲目

(※都合により変更となる場合もございます。予めご了承下さい。)
【前半】
うつろの心(Nel cor piu non mi sento) - パイジェッロ
親しき森よ - カルダーラ
涙流れるままに(Lascia ch'io pianga) - ヘンデル
キリストには代えられません - 新聖歌
いつくしみ深き - 讃美歌
この清らかな住まいよ - グノー「ファウスト」より

【後半】
からたちの花 - 山田耕筰
面影 - 申貴福
鱒 - シューベルト
セレナーデ - シューベルト
アヴェ・マリア - シューベルト
カタリ・カタリ - カルディッロ
忘れな草 - クルティス

tenor ベー・チェチョル(裵宰徹)

 1969年韓国に生まれ、ソウルの漢陽(ハニャン)大学を卒業後、イタリアのヴェルディ音楽院を修了。直ちにヨーロッパ各地の声楽コンクールに優勝を重ねデビュー。ハンガリー国立歌劇場、ビルバオ、トリノ市立歌劇場、パルマ市立歌劇場、マドリッド・オペラハウス、デュッセルドルフ・ライン歌劇場、サヴォリンナ・オペラフェスティバルなどでトスカ(カヴァラドッシ)、ポエーム(ロドルフォ)、蝶々夫人(ピンカートン)、ルチア(エドガルド)、リゴレット(マントヴァ公爵)、トロヴァトーレ(マンリーコ)、マクベス(マクダフ)、ファウストなどを歌って、本場各地でも大きな成功を収める。世界的にも貴重な「リリコ・スピント」の声質を持ち、日本には2003年の9月にオーチャードホール(渋谷)にて行われたヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」で初登場、衝撃的なデビューを飾った。女優の冨士眞奈美、吉行和子、岸田今日子がナビゲーターをつとめるおしゃべりコンサート「歌に生き、恋に生き」の全国ツアーでは、オペラマニアから初心者までを熱狂させる大成功を収め多くのファンを獲得。「アジアのオペラ史上最高のテノール」と称されながらヨーロッパの歌劇場で活躍中の2005年10月、甲状腺ガンに襲われ、その摘出手術の際、声帯と横隔膜の両神経を切断、歌声に加え、右側の肺の機能を失う。しかし、多くの日本のファンの支援のもと、京都大学一色伸彦名誉教授による声帯機能回復手術を受ける。厳しいリハビリの日々を送る姿が日韓両国でのドキュメンタリー番組(NHK「BSハイビバョン特集」「プレミアム10」「KBSスペシャル」他)や、報道を通じ多くの共感を呼んだ。
 2008年前半より教会などで演奏を再開。12月にはCD「輝く日を仰ぐとき」の録音と同時に、奇跡とも言える舞台復帰を果たした。
 2009年、フジテレビ「とくダネ!」「奇跡体験!アンビリーバボー」に出演、またクラシックCDチャート1位を獲得。
 2010年、全国ツアー開催。2011年にはテレビ朝日「徹子の部屋」出演するなど、その演奏活動が日韓両国においてますます注目されている。

piano 松崎充代(まつざきみちよ)大分県出身

 武蔵野音楽大学ピアノ科卒業。故石黒祥義、加藤隆之、M.M.シュタイン各氏に師事。主に声楽の伴奏者として活動。1994年から2005年まで福光IOX-AROSA声楽セミナー講師ピアニスト、1996年京都国際オペラ声楽コンクール公式ピアニスト、1998年長野オリンピック記念オペラ「信濃の国・善光寺物語」ではコレペティトゥアーを務める等、国内外を問わず数多くの演奏家と共演、幅広く活動している。特に1995年から数回にわたってチェコ共和国・ロシア等を訪れ日本歌曲のコンサートに出演、またプラハコンセルヴァトアールで日本歌曲を指導、交流を持つ。2008年より韓国のテノール、ベー・チェチョルのリサイタルでのピアニストとしても好評を博している。

出演者からのメッセージ(一か月前コメント)

機関誌「emo」のサイトに直前インタビュー記事がありましたのでそちらをご覧ください。
(リポーター 森山)
http://www.emo.or.jp/emo/organ/new/bell.html

演奏会基本情報

日時 : 2011年12月22日(木) 開演19:00 開場18:30
(12月21日 iichikoアトリウムプラザにてプレコンサートを行います。)

場所 : iichiko総合文化センター iichiko音の泉ホール

チケット(入場料) : S席5,000円・A席4,000円・学生1,000円

主催 : (財)大分県文化スポーツ振興財団

a:2858 t:1 y:0