【音量レベルと許容時間の目安】自分やお客様や演奏者の聴力を保護するために

目を使いすぎると目が疲れたり、食べすぎたら胃もたれするってことは誰にでも経験があると思います。

耳も同じで、音を聴きすぎるとダメージを受けます。特に大きな音を聴く場合は要注意で、大きすぎる爆音は、短時間でも簡単に聴覚を壊してしまいます。

注意した方が良い大きな音の目安は、「手を伸ばしたら届く距離の人との会話ができないくらいの音」です。この場合、90デシベル以上の音が周りで鳴っていると思われます。

僕がPAをやるときは、自分やお客様や演奏者の聴力を守ることにも気を付けています。これからもずっと素晴らしい音楽を聴き続けられる耳を持っていたいし、持っていてもらいたいからです。

次に、一日に聞くことができる音量レベルと許容時間の目安を書いてみます。
トータルでこれ以上の音にさらされると聴覚障害の危険性があります。

音量レベルと許容時間の目安

85デシベル 8時間
88デシベル 4時間
91デシベル 2時間
94デシベル 1時間
97デシベル 30分
100デシベル 15分
103デシベル 7分30秒
106デシベル 3分45秒
109デシベル 2分
112デシベル 1分
115デシベル 30秒
118デシベル 15秒
121デシベル 7秒
124デシベル 3秒

3デシベル上がるごとに音量が2倍になるので、聞ける時間は半分になります。

僕は、80デシベルまでなら安全。85デシベル以上は要注意で、95デシベルは越えないようにすることを目安にして、PAをやったり音を聞くときなど、自分やお客様や演奏者の耳の安全を心がけています。

演奏をしている人は、普段から意外と大きな音にさらされています。次に、色々な楽器等の音量を書いてみます。

音源の種類と おおよその音量

  • ピアノ 90~105デシベル
  • ヴァイオリン 84~103デシベル
  • チェロ 82~92デシベル
  • フルート 85~110デシベル
  • ピッコロ 95~112デシベル
  • クラリネット 92~103デシベル
  • オーボエ 90~94デシベル
  • ホルン 90~106デシベル
  • トロンボーン 85~114デシベル
  • ティンパニや大太鼓 100~110デシベル
  • ソプラノ歌手 85~110デシベル
  • 表現力豊かなバリトン歌手 (新見準平) 58~113デシベル
  • PAスピーカー 120~145デシベル
  • 30メートル離れたジェット機の音 135~145デシベル

サウンドレベルメーター

 人間の耳は、音程には敏感ですが、音量にはすぐに慣れてしまって鈍感だという特性があります。強いにおいでもしばらく嗅いでいると分からなくなる臭覚にも似ていると思います。

 その場所で実際にどのくらいの音量が出ているのか調べるために、僕はサウンドレベルメーターを持ち歩いてうろうろしています。簡易な物でも割と正確なものもあり、2,000円位から買えますので普段から大きな音がする場所で仕事をされる方、演奏者の方などには特におすすめします。

 一度自分の周りの音量レベルを調べてみてると、面白い発見があるかもしれません。