授粉・着果にはクロマルハナバチが活躍中
2017.01.26
カテゴリ:超低農薬栽培
授粉・着果にはクロマルハナバチが活躍中
いつもありがとうございます。今回はトマトの授粉・着果の話です。トマトの花は本来、おしべとめしべがあり、自家受粉でそよ風などに揺られて自然に自分の花だけで授粉する植物です。
しかし、ハウス栽培では、風もあまり吹きませんし、寒かったり、日照不足だったりして良い花粉が出ずに着果が難しくなります。 そのため多くのトマト農園では、特に冬季は着果ホルモン剤を散布し、人工的に実をならせていると思います。
オペラトマト農園では、「なるべく自然の力を活用した美味しいトマトを栽培して食べたい」という考えがありますので、冬季でも着果ホルモン剤を使わずに、自然の力で授粉できるようにしています。
良い実をならせる良い花粉を出すためには、日当たりをなるべくよくして、ハウス内を暖かくすることが必要です。そのため、冬季は暖房費がかなりかかります。
また、暖房は石油に頼っているので、油をたくさん燃やしてしまっているという環境破壊の懸念もあり、ジレンマを感じることもありますが、現在は着果ホルモン剤を使わずに、日中は日当たりを良くし、夜は油を多く燃やし温度を上げ、着果には在来種のクロマルハナバチを導入するという選択をしています。
将来的には、近くに自生している木などを暖房に使う循環型に変えていきたいですね。
(写真は、花粉を集めようと、一生懸命花を揺らしてくれているクロマルハナバチです。)